エンジェルウィング(レースウィングの15) 第3戦


キャロットクラブ出資愛馬第32号は、なんだか走る匂いがプンプンして飛びついた馬。

父ヘニーヒューズは種付料300万円(25年度)と決して安価ではなく、元々2歳チャンピオンのアジアエクスプレスを輩出していたが、その後フェブラリーSを制するモーニンを輩出。仔出しはかなり良いと思われる。

母の高齢が気になるところだが、それ故に募集価格が1400万円と安価なのでここは納得。

馬体がやたらと良く見えるし、預託厩舎はグリューヴァインやレンベルガーでその使い方や騎手選択など大満足の私のイチオシ牧田和弥厩舎ということで二次募集初日に購入。その後なかなか満口にならなかったが、素晴らしい成長力を見てこれはかなり期待している。


繋ぎから芝も走りそうだが、ダートで2、3勝を挙げてくれればと思っている。案外それ以上かもなどと少し大きな期待もある。

デビュー戦は16頭とフルゲートも4番人気に支持される。しかし、事前の追い切りは水準以下の動きで半信半疑。レースもずっと促しっぱなしで早々に垂れての大敗を覚悟したが6着と案外上位。福永祐一騎手曰く馬格に見合うだけの中身が伴っていない感じで、走り方も分かっていないような印象。全体的に関節の緩さもあるという見立てで、それでこのくらい走れるのなら少なくとも未勝利戦くらいは脱出してくれるだろうと思えた。

2戦目の前走は追い切りの動きが良くなり前走以上を期待するが、やはり道中は促しっぱなしの5着。相変わらずの競馬下手。しかしレースを使いつつ競馬を覚えていくしかない。

前走で優先出走権を確保したことから在厩で調整を進められ、11月11日 京都1R 2歳未勝利 ダート1400m 牝馬限定に出走!!

フルゲート16頭のところに想定数は18頭。エンジェルウィングは優先権があるので出走は確実。信頼できるクラブ公式HPでも当然”出走可能A”のジャッジ。結局14頭で確定。

鞍上も私が最も愛馬に乗って欲しい騎手の1人・川田将雅騎手が続けて乗ってくれるということで激アツ。

追い切りの動きは走る毎に良化。前走よりも更に良い走りが期待出来そう。とはいえ今回は相手関係が悪すぎる。

2着/8番人気。

さすが超一流の川田将雅騎手。今回は好スタートからハナを奪いきり、キックバックを防ぐ。そうすると馬は道中気分よく走れ追い通しではなくなった。

最後に外から脚を伸ばしてきた馬に交わされたが、すぐ後ろを着いてきた人気馬2頭には最後まで競り合い、抜群の勝負根性で最後差し返した!!

今回は前走2着馬が4頭と強いメンバーが揃っていたが、そんな中での2着はお見事。勝ち上がりは時間の問題に。これでいて、まだ終始外に逃げるなどロスは大きく、これが解消されれば更に良い走りが出来るだろう。


レース回顧と時計の分析、レース後の川田将雅騎手のコメントを掲載。

(2017年11月13日完結)

2017年10月28日立ち上げ

●前走後、優先出走権を確保したことから在厩で調整を進められ、次走は11月11日 京都1Rに川田将雅騎手続戦で出走予定

 安価ながらも育成時の牧場でのコメントが良く、私の所持2歳馬3頭の中ではもっとも走りそうだった我らが愛馬エンジェルウィング。


 デビュー戦の前走は16頭とフルゲートでしたが4番人気とかなり支持を受けます。しかし、事前の追い切りは水準以下の動きで私は半信半疑で7、8着を予想。レースもずっと促しっぱなしで早々に垂れての大敗を覚悟しましたが6着と案外上位に食い込みます。福永祐一騎手曰く「馬格に見合うだけの中身が伴っていない感じで、走り方も分かっていないような印象。また全体的に関節の緩さもある」という見立てで、それでこのくらい走れるのなら少なくとも未勝利戦くらいは脱出してくれるだろうと思えました。

 2戦目の前走は追い切りの動きが良くなり前走以上を期待しますが、やはり道中は促しっぱなしの5着。相変わらずの競馬下手です。しかし辛うじて掲示板は確保してくれましたし、レースを使いつつ競馬を覚えていけばと思います。

 前走で優先出走権を確保したことから在厩で調整を進められ、次走は11月11日 京都1R 2歳未勝利 ダート1400m 牝馬限定に出走予定ということです。

 鞍上も川田将雅騎手がもう1度騎乗してくださるということで非常に楽しみです。

これ以降は2017年11月9日に作成

●追い切り情報(11月9日更新)

前走前 10月18日 栗東坂路 稍重馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 54.7
3F 39.5
2F 25.7
1F 12.7



11月1日 栗東坂路 良馬場 一杯に追う
1回
助手
4F 53.7
3F 39.7
2F 25.6
1F 12.7


11月5日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 59.8
3F 44.4
2F 30.0
1F 14.5


11月8日 栗東坂路 良馬場 末強めに追う
1回
助手
4F 54.4
3F 39.6
2F 25.5
1F 12.7
 11月1日、初戦前の追い切りベストは坂路4F55秒2。前走前は54秒7、今回は現時点で53秒7と確実に追い切り時計を詰めて来ています。今回はそんな中で終いも12秒台ですから良い動きです。やはり大型馬ですから仕上がりに時間がかかるようですね。良い流れになっています。更に前走以上の走りを見せてくれると思います。楽しみですね。
 デイリー馬三郎では”出来安定B”と高い評価を頂戴しております。
 以下は11月2日に更新されましたクラブ公式HPエンジェルウィングの近況報告です。
「来週の競馬に向けて中間乗り出してからも特に気になるところはなく順調です。水曜日は坂路で単走、馬なり程度の時計を出しています。中2週と間隔が詰まっているのであまりやるつもりはなかったのですが、思った以上に時計は出ましたね。それだけ、叩いて状態が上がってきているということでしょう。大型馬だけに上積みは大きいと思いますし、次は良馬場でやりたいですね」(牧田師)11日の京都競馬(2歳未勝利・牝馬限定・ダ1400m)に川田騎手で出走を予定しています。
 牧田和弥先生としてはここくまで時計を出すつもりはなかったようですね。しかし、良い手応えを感じられているようで引き続き楽しみです。

 11月5日、15−15で追い切られました。後は水曜日にしっかりと負荷をかけての完成ですが、今までよりも更に良い動きを見せて欲しいですね。

 11月8日、案外想像していたよりも平凡な動きでした(苦笑)。とはいえ終い重点でしっかりと伸びていますし、連戦ですからあまりやり過ぎてもというのはあります。先週が予定よりも時計が出てしまったこともあるのでしょう。
 私ほっさんの追い切り評価は「A−」です。2週続けてしっかりと負荷を掛けられていますし状態はかなり良いと思います。後は本番で道中スムーズに追走し、余計なロスをなくしたいですね。そうすればもっとやれて良いはずです。
 デイリー馬三郎では”出来は良B”、競馬ブックでは”大型馬も素軽く”と高評価です。
 以下は同日(11月8日)更新されましたクラブ公式HPエンジェルウィングの近況報告です。
「先週も予定より時計が出ているぐらいですし、今朝は坂路で馬なり程度に留めています。それでもラスト1ハロンは12秒7といい反応を見せていますし、引き続きいい状態をキープしていますよ。馬体重は昨日の段階で518キロだったので、追い切りと競馬までの調整で前走と同じくらいか少しマイナスでの出走になると思います。続けてレースに使うのは初めてですが、テンションが上がることもなくいい雰囲気ですよ」(牧田師)11日の京都競馬(2歳未勝利・牝馬限定・ダ1400m)に川田騎手で出走を予定しています。
 ということで馬なり程度の調教にとどめたということです。前走は競馬ブック誌に太目残りと評されました。もう少しすっきりとした方が良いとの見解ですが、同じくらいかマイナスというのは良い傾向ではないでしょうか。川田将雅騎手も2度目ですし手の内に入っているでしょうから好走を期待したいですね。

●気になる出馬想定表(11月11日 京都1R)

出馬想定表 11月11日 京都1R 2歳未勝利 ダート1400m 牝馬限定 フルゲート16頭 想定数18頭
馬名 予定騎手 前走 過去着順 追い切り
アイファーヒナタ 10/21 新馬 京都芝1400 16 18
アスピシア 10/22 新馬 新潟芝1400
アップフアーレン 松田大作 10/21 未勝利 京都ダ1400
ウインタイムリープ 10/21 未勝利 京都ダ1400 11
エンジェルウィング 川田将雅 10/21 未勝利 京都ダ1400 A−
クリノマンチェスー 三津谷隼人 10/29 未勝利 京都ダ1200 10 11 11
サンリットデュー 浜中俊 10/07 新馬 京都ダ1400
シャテーヌ 藤岡佑介 10/21 新馬 京都芝1600 11 12
テイエムソレイユ 和田竜二 10/22 新馬 京都ダ1400 15 13
ナイトスプライト 10/28 新馬 京都ダ1200
バーニングガール 幸英明 10/15 未勝利 京都ダ1200
ピエナシニスター 古川吉洋 10/21 未勝利 京都ダ1400
ピッパ 松若風馬 10/21 未勝利 京都ダ1400
ホウオウサンドラ  9/23 未勝利 阪神芝1600 11
マニクール 岩田康誠 10/22 新馬 京都ダ1400
マーティンルナ 10/29 新馬 京都芝1600
リンクスナナ 鮫島良太 10/21 未勝利 京都ダ1200
ロイヤルシャイン 松山弘平  6/17 新馬 阪神ダ1200 10

表中 「優」は前4節以内の優先出走権を持つ馬 騎手の太字は乗り替わり予定

フルゲート16頭のところに現在18頭出馬想定されています。信頼できるクラブ公式HPでは”出走可能A”のジャッジです。エンジェルウィングは優先出走権がありますので出走は確実です。

●出馬確定表

出馬確定表 11月11日 京都1R 2歳未勝利 ダート1400m 牝馬限定 出走数14頭
馬名 騎手 前走 過去着順 追い切り
アイファーヒナタ 岩崎翼 10/21 新馬 京都芝1400 16 18
アップフアーレン 松田大作 10/21 未勝利 京都ダ1400
エンジェルウィング 川田将雅 10/21 未勝利 京都ダ1400 A−
クリノマンチェスー 三津谷隼人 10/29 未勝利 京都ダ1200 10 11 11
サンリットデュー 浜中俊 10/07 新馬 京都ダ1400
シャテーヌ 藤岡佑介 10/21 新馬 京都芝1600 11 12
テイエムソレイユ 森裕太朗 10/22 新馬 京都ダ1400 15 13
バーニングガール 幸英明 10/15 未勝利 京都ダ1200
ピッパ 松若風馬 10/21 未勝利 京都ダ1400
ホウオウサンドラ 藤岡康太  9/23 未勝利 阪神芝1600 11
  マニクール 岩田康誠 10/22 新馬 京都ダ1400
メイショウラビエ 池添謙一 10/21 新馬 京都芝1400 11
リネンゴール 高倉稜 10/29 未勝利 新潟ダ1200 12 10 11
ロイヤルシャイン 松山弘平  6/17 新馬 阪神ダ1200 10

表中の「増」は出走想定表に載っていなかった馬 騎手の太字は乗り替わり

●京都ダ1400mコース解説

 フルゲートは16頭。スタート地点は向正面2コーナー奥のポケット。
 2コーナーの引込み線は芝コースになっており、ダート1200mから200m延長した部分はほとんどが芝になっている。外枠に行くほど芝を長く走ることになるが、単純に外枠が有利というわけでもない。ほぼフラットと見ていい。芝も走れる馬に限り有利と言える。
 3コーナーまでの直線の長さはダートコースとしては非常に長い。1200mに比べて馬群は縦長になりやすいが、先行争いが緩くなることはほとんどない。
 逃げ・先行馬が圧倒的に強いコースで、信頼できる軸馬は好位からレースを進められるタイプ。穴を狙う際にも、差し馬よりも人気薄の逃げ粘りを狙う方が効率が良い。
 また、産駒的にも大きな傾向が見られる。フォーティーナイナーやアフリート、ジェイドロバリー、エンドスウィープといった軽いダートを得意とするミスタープロスペクター系の種牡馬が圧倒的に強い。
有利な枠順 フラット
有利な脚質 逃げ〜先行
ポイント スタート、種牡馬
種牡馬ベスト クロフネ、キングカメハメハ、フジキセキ、ハーツクライ
連対騎手ベスト 川田将雅、福永祐一、幸英明、岩田康誠、池添謙一
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分26秒9 1分26秒0 1分25秒6 1分27秒1
2歳未勝利 1分26秒6 1分27秒1 1分26秒4 1分26秒4
2歳500万 1分25秒4 1分24秒5 1分25秒6
3歳新馬 1分27秒2 1分26秒4 1分25秒8 1分26秒2
3歳未勝利 1分26秒6 1分26秒1 1分25秒9 1分26秒1
3歳500万 1分25秒5 1分24秒3 1分24秒5 1分26秒0
古馬500万 1分25秒4 1分25秒1 1分24秒6 1分24秒7
古馬1000万 1分24秒6 1分24秒1 1分24秒1 1分24秒3
古馬1600万 1分24秒0 1分23秒4 1分22秒7 1分23秒8
古馬オープン 1分23秒9 1分23秒9 1分23秒5 1分24秒7

●騎手は川田将雅騎手 ほっさん評価「S」

 今回もエンジェルウィングの鞍上は私が最も愛馬に乗って欲しい騎手の一人・川田将雅騎手です。前走5着と次走への優先権を確保してくれたことから引き続き川田将雅騎手に乗って貰えることになりました。エンジェルウィングの動きも更に良くなっていますし、川田将雅騎手も2度目ということで更に良い走りを期待したいですね。


 川田将雅騎手と言えば、今や浜中俊騎手と並び、日本の若手のツートップ。技術、センス、追いの強さなど、どれをとっても超一流で、馬の能力以上のものを引き出してくれる安心感抜群の騎手です。私の騎手ランキングでも最高ランクの「S」評価です。実績、勝率等申し分ない超一流の騎手です。

 我が愛馬には過去13度騎乗していただいておりますが、1度6着があっただけでそれ以外は全て掲示板を確保してくれています。2014年9月には500万クラスでも低迷をしていたグランデアモーレを抜群の騎乗で1000万クラスを突破させていただきました。その後準オープンでは戸崎圭太騎手が乗ってかかってしまい制御出来ず大敗など一流の騎手でも上手く制御できないような馬を意図も簡単に抑え込んで操る技術は特筆モノです。また2014年2月のマデイラでは、こちらも500万クラスでもさっぱり勝ち負けに絡めずに低迷していたマデイラを抜群の判断でハナに持って行き、追いの強さで持たせて残し勝ち上げてくれました。彼でなければ勝っていなかったと思います。

 私も過去GTでの騎乗ぶりに苦言を呈したこともありましたが、それは過去の話。今は安定感も抜群で本当に乗れる騎手に成長。もちろん期待は大きいです。


 2017年11月9日現在、中央通算1115勝、勝率12.8パーセント、連対率23.5パーセント、GTは9勝。2016年のダービー(マカヒキ)など。重賞は58勝。これは同期の中でも群を抜いて素晴らしい成績です。

 昨年(2016年)は中央135勝、勝率18.9パーセント、連対率31.5パーセントとトップジョッキーの数字。本年(2017年)はここまで71勝、勝率14.5パーセント、連対率30.9パーセントと絶好調だった昨年よりは少し勝ち数や勝率が落ちるものの素晴らしい成績。


 川田 将雅(かわだ ゆうが)は1985年10月15日佐賀県生まれの32歳。日本中央競馬会(JRA)栗東トレーニングセンター所属する14年目の騎手である。騎手免許は平地競走のみ。デビュー時は安田隆行厩舎所属。現在はフリー。

 曾祖父(川田若弥)が佐賀競馬場所属の騎手で、祖父(川田利美)・父(孝好は地方競馬全国協会(NAR)佐賀競馬場の現役)・伯父(宮浦正行は大井競馬場の現役)が調教師という競馬一族に生まれ、自然と騎手を目指すこととなった。同じくJRA所属の鮫島良太騎手とは、幼稚園時代から先輩後輩の関係。

 妻は元タレントのおおつか麗衣。

 2004年、栗東・安田隆行厩舎所属の騎手としてデビュー。同期は高野和馬、丹内祐次、津村明秀、水出大介、吉田隼人、上野翔、藤岡佑介らがいる。3月7日中京競馬第2競走のシュアリーゴールドでデビューし、15頭立ての5着に入る。初勝利は3月20日、阪神競馬第8競走のホーマンルーキー。1年目は16勝で終わるが人気薄の3着が多く、その頃からも穴騎手として注目されていた。とりわけ500万円以下クラスの3着率が高く、1年目の3着17回のうち12回は500万円以下クラスでのものであった。

 2005年は成績を大きく伸ばし、39勝を挙げた。しかし特別競走での勝利は前年のゲヴァルトの甲東特別とエイシンヘーベの大濠特別の2勝のみで、依然として穴騎手という印象が強かった。

 2005年2月26日の丹波特別でゲヴァルトがゲートで暴れて第2頚椎骨折を発症し斃死した。その時、将雅は真っ先にゲヴァルトの元に向かい、その後関係者から渡されたゲヴァルトのゼッケンを持ち帰り、泣き崩れていたという話がある。将雅にとっては初の特別勝ちをもたらしてくれた馬である。

 2006年からはフリーの騎手として活動している。小倉大賞典をメジロマイヤーとのコンビで逃げ切り(騎乗したメジロマイヤーの馬主である「メジロ牧場」の勝負服(白・緑一本輪・袖緑縦縞)を着用すべきところを、誤って「メジロ商事」の勝負服(白・緑一本輪・緑袖)を着用しレースに騎乗するアクシデントがあった(勝負服を用意するのは調教師である田島良保の義務となる))、重賞初制覇を達成する。さらに中京記念ではマチカネオーラとのコンビで豪快に捲り、重賞2勝目をあげた。そして、東京優駿(日本ダービー)で初めてのGT級競走騎乗を果たす(スーパーホーネットで15着)とその直後の目黒記念をポップロックで勝利した。
 8月に通算100勝を達成。しかし、9月30日の中京競馬第4競走で落馬し、右橈骨骨幹部骨折・右尺骨頭脱臼という大怪我を負った。2007年1月6日の京都競馬で復帰するまで長期休養を余儀なくされた。

 2006年には関西騎手リーディング11位、2007年には同8位、2008年も同8位に入るなど、若手としてトップクラスの活躍を見せている。また接戦に強く、2006年に写真判定になった際の勝率は10回以上機会があった騎手の中で第1位だった。

 2007年4月1日、阪神競馬第1レースの3歳未勝利戦にて白毛馬のホワイトベッセルに騎乗して勝利。JRA史上初の白毛馬での勝利騎手として歴史に名を残すこととなった。この時は余程嬉しかったのか、第1レースの未勝利戦であるにもかかわらずガッツポーズを見せた。レース後のコメントでも「重賞レースと同じくらい興奮した」と語っている。

 2008年4月20日、第68回皐月賞をキャプテントゥーレで制覇し、GT級競走及びクラシック競走初勝利を飾った。同期の中では最初のGT級競走制覇であった。この年は重賞を6勝している。

 2009年10月に通算300勝を達成。11月3日、公営名古屋競馬場で開催された第9回JBCスプリントをスーニで制覇し、交流重賞競走初勝利を挙げた。

 2011年10月3日、第44回スプリンターズステークスにおいて、ダッシャーゴーゴーに騎乗。第2着に入線も、4着に入線したサンカルロの進路を妨害して第4着に降着。2010年10月9日から10月17日まで4日間騎乗停止処分の制裁を受ける。11月20日6回京都6日第8競走にてエイシンナナツボシで勝利し、自身初の年間100勝を達成。この年は109勝だった。

 2013年10月12日4回京都3日第7競走(3歳500万下)をマラネロで制し、本年最速自身2度目の年間100勝を達成。最終的に120勝を挙げ、JRA最多勝利は逃したもののJRA最高勝率を獲得。この年は年間100勝達成者が7名おり、その中でGT未勝利は川田と北村宏司(年間101勝)のみである。また、川田は阪神ジュベナイルフィリーズでハープスター(2着)、朝日杯フューチュリティステークスでアトム(5着)と2週連続でGT競走1番人気を背負ったが勝利する事は出来なかった。しかし、宝塚記念では5番人気ダノンバラードをジェンティルドンナ、フェノーメノ、後にGT馬となるトーセンラーを抑え、ゴールドシップの2着に入線している。 さらにこの年は自身初のJRAフェアプレー賞を獲得している。

 2016年5月29日、第83回日本ダービー(東京優駿)でマカヒキに騎乗し優勝。ダービー初制覇と共に史上8人目の3歳牡牝クラシック競走完全制覇を成し遂げる。9月11日、阪神6Rをラヴアンドドラゴンで制し、JRA通算1000勝を達成した。デビューから12年6カ月5日、30歳10カ月28日で節目の大台へ到達した。武豊(デビューから8年4カ月23日、26歳4カ月9日)に次ぐ史上2番目のスピード記録となった。


 「パワーとバランスは素晴らしいの一言。しっかりと馬を抑え込み、追いに入ると姿勢を崩すことなくガッツリと伸ばしてくる。立ち回りも自在だ。外から交わされて完全に負けという態勢になりながら、しごいて差し返すことがある。」(2012年上半期・佐藤祐樹元地方競馬騎手)


 ほっさん愛馬での成績 (13戦4勝)

 2010年 8月 1日 ステップシチー  小倉記念 GV        小倉芝2000m 5着/13番人気
 2011年 7月24日 フランベルジェ  2歳未勝利           京都ダ1200m 1着1番人気 

 2012年11月 4日 フロアクラフト   2歳新馬            京都芝1800m 2着2番人気
 2012年11月 8日 マデイラ      JRA指定交流 沙流川特別 門別ダ1200m 4着2番人気
 2013年 1月12日 フロアクラフト   3歳未勝利           京都芝1800m 1着/3番人気
 2014年 2月22日 マデイラ      稲荷特別 1000万下    京都芝2000m 1着2番人気
 2014年 9月20日 グランデアモーレ 瀬戸内海特別 1000万下 阪神芝1400m 1着/4番人気
 2016年 1月30日 グリューヴァイン 500万下            京都ダ1200m  6着/
1番人気
 2016年 4月 9日 グリューヴァイン 500万下            阪神ダ1200m  2着/3番人気
 2016年 8月21日 マルムーティエ  2歳新馬            小倉芝1200m  
3着1番人気
 2016年 9月11日 マルムーティエ  2歳未勝利           阪神芝1400m  3着1番人気
 2016年10月 8日 マルムーティエ  2歳未勝利           京都芝1600m  4着2番人気
 2017年10月21日 エンジェルウィング 2歳未勝利          京都ダ1400m  5着/3番人気


2013年1月12日 京都5R 3歳未勝利で愛馬フロアクラフトに騎乗する川田将雅騎手(1着/3番人気)

これ以降は2017年11月10日に作成

●専門誌の印と評価

競馬ブック

見解

「マニクールの初戦は相手が悪かったが、好位のインから味なレースぶり。ひと叩きで動きは更に良化。大型馬の2走目で。ホウオウサンドラはこの父らしく、ダート適性がありそう。サンリットデューも有力。」


短評は「上位拮抗」



予想家の印
馬名 長岡利 山田理 西村敬 CPU
リネンゴール
エンジェルウィング
メイショウラビエ △△
ピッパ △△
マニクール △△
バーニンガール △△
シャテーヌ
ホウオウサンドラ
サンリットデュー
アップファーレン
クリノマンチェスー
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
マニクール 3.5
サンリットデュー 3.5
バーニングガール 6.9
ピッパ 7.2
ホウオウサンドラ 7.9
メイショウラビエ 9.1
エンジェルウィング 10.7
アップファーレン 14.6
シャテーヌ 27.4
以下40倍以上省略



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
エンジェルウィング 54 54 54
マニクール 58 58
サンリットデュー 65 65
バーニングガール 64 43 64 55
ピッパ 63 60 63
ホウオウサンドラ 64 64 46


デイリー馬三郎

本紙の見解

「◎マニクールは出遅れながらも好位に取りつくと、しぶとい立ち回りでA着。持ち時計は○に1秒3差も後れを取るが、大型馬だけに1度使ったことによる伸びしろは上回る。また馬場差や、今回の舞台設定を踏まえれば逆転がかなうはずだ。〈吉田〉」

◎ マニクール
○ サンリットデュー
▲ ピッパ
× アップファーレン
☆ ホウオウサンドラ
△ メイショウラビエ
△ バーニングガール

エンジェルウィングは本紙無印!!


エンジェルウィングは全13記者中 ◎(本命)印 1記者、▲(3番手評価) 1記者、☆(5番手評価) 2記者、△(6番手以下評価) 3記者、無印 6記者

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

エンジェルウィング(5着)

 「脚抜きのいい馬場で、全体的に忙しい感じでしたが、慣れてくればと思います。」(川田将雅騎手・競馬ブック)

 「キックバックをちょっと気にしたこともあって前半は追走に手間取りましたが、直線で砂を被らないところに持ち出したらしっかり反応してよく伸びてくれました。まだ2戦目で経験を積んできている馬に比べるとなかなか流れに乗れませんでしたが、このあたりはパサパサのダートなら違うでしょうし、距離はこのぐらいでいいと思います。すぐにチャンスは来そうですよ」(川田将雅騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「レースぶりを見て距離を延ばした方がいいのかとも思ったのですが、ジョッキーに話を聞くとキックバックで進んでいかなかっただけで、距離はこれぐらいで良さそうとのこと。雨で馬場が悪くなったのも不運でしたが、馬は着実に良化していると感じますし、次は決めたいですね」(牧田和弥調教師・キャロットクラブ公式HP)
 「絞れていなかった。押しても中団がやっと。砂を被っているせいか、道中も追い通しで楽できるところがなかったが、直線で外に出してからしっかりと伸びた。慣れてくればもっとやれそう。」(競馬ブック)

●各陣営のコメント

エンジェルウィング

 「砂をかぶって嫌がったけど、直線では伸びてきた。できれば乾いた馬場が理想。」(牧田和弥調教師・デイリー馬三郎)

 「時計が速過ぎたし、キックバックも嫌がっていたけど、外へ出すと手応え良く運べていた。慣れが見込めるから前進を。」(牧田和弥調教師・競馬ブック)

●ほっさん予想

 エンジェルウィングは過去2戦共鞍上が道中促して行かないと進まず、競馬下手です。しかし、そんな中でも16頭立て6着や10頭立て5着と相手関係に恵まれたとはいえ上位に食い込んでくれています。

 特筆すべきはそんな追い通しでも最後までしっかりと走ってくれることです。前走も1頭外に出されてからはまずまずの伸びでした。しかし、今回は前走2着馬が4頭と相手関係が悪すぎてジエンドです。

 できればその4頭の次点の5着で掲示板に引っ掛かりたいところですが、持ち時計もたいしたことがないですしううーーんですね。単勝は買わない方が良いと思いますよ(笑)。

 今回も掲示板確保で、私が応援に行けるであろう次走で勝ち上がって欲しいですね(自分中心)。

 もちろん、今回勝っちゃってもなんの問題もありませんが(願)。

これ以降は2017年11月13日に作成

●パドック

 エンジェルウィングの馬体重は516キロ。デビューから3戦連続同じ馬体重です。前走は競馬ブック誌に絞れてなかったと評されました。確かに腹回りに少し余裕があるようには見えます。しかし馬体はピカピカで気合いも乗っていました。

●レース 

 内枠でしたし、前走は砂を被るのを嫌がっていましたから、いつものような5、6番手のポジションだとにっちもさっちもいかなくなるのではないかと懸念がありました。

 しかし、そこは超一流の川田将雅騎手。ポンと好スタートを決め、押っつけて前を取りに行きます。芝スタートのコースでしたが、ここでもしっかりと加速し先手を奪います。芝部分でしっかりと前を取れたことはいろんな意味で大きいですね。今後、芝スタートのダートコースも苦にならないでしょうし、芝のレースも走れるかも知れません。

 最初は3番手でしたが砂を被らない先頭に立ちます。その時点で私は勝ち負けを確信しました。何せ終いはしっかりと粘り込んでくれる馬ですから。

 前には不利な600m36秒0と速いペースでレースは流れます。これだけ先行争いが激しいと仕方がありませんね。それでもエンジェルウィングは最後まで渋太いですし、川田将雅騎手は剛腕で少々脚の上がった馬でもそこそこ持たせてくれるような騎手です。このまま押し切って欲しいと願いました。

 4コーナーから直線に向いてもエンジェルウィングの手応えは良く、追い出しを待つ余裕すらあります。これは!!と思いました。直線に入るとすぐ後ろをずっと着いてきていたピッパとマニクールとはずっと半馬身差をつけて追い越させずに素晴らしい勝負根性を見せます。しかし離れた外から良い脚で上がってきたメイショウラビエがすっと抜け出して先頭。脚色からもこの時点でエンジェルウィングの勝ちはなくなります。

 それでも最後の最後2番手集団からグッと出たところがゴール!!ついに2着まで登り詰めてくれました!!

●時計の評価

 今回のエンジェルウィングの走破時計は1分26秒3稍重馬場でした。競馬ブック誌の推定タイムは良馬場で重不良馬場で1分25秒3でした。勝ち馬の走破時計は1分26秒0でした。

 稍重の馬場ということでしたが、降水量はさほど多くなく、比較的良馬場に近いものかと思っていましたが、同日の9Rの1000万特別の勝ちタイムが1分23秒9と速いですしこの時間までまだ稍重発表でしたから、比較的水分を含んで締まった馬場だったと推測されます。

 エンジェルウィングは前走後に川田将雅騎手がおっしゃっていたように時計のかかる良馬場希望の馬ですから、今回は時計が速くなりすぎなかったことも好走の一因と考えられます。

●レース後の騎手・調教師のコメント

エンジェルウィング(2着)

 「スタートしてからゴールまで外へ逃げながら走っていました。そういう面さえ改善すれば。」(川田将雅騎手・競馬ブック)

 「今日はスタートからゴールまでずっと外に逃げていてなかなかスムーズに走らせられなかったのですが、それでいて2着に粘るのですからやはり力はあります。期待どおり良くなってくれているという印象です。前走はまだ走り切れていなかった分外に逃げることも気にならなかったのですが、動けるようになってきていることでそういう癖が強く出てきたのでしょう。次はハミを替えてもらえるように話もさせてもらいました。あとは馬場が乾いていればすぐにチャンスは来ると思います」(川田将雅騎手・キャロットクラブ公式HP)

●専門誌のレース評価

エンジェルウィング(2着)

 「まだ絞れる体つき。押して押してハナへ。行き切ってからはマイペース。勝ち馬には抵抗できなかったが、直線半ばで一旦出られたピッパ、マニクールを差し返して2着を確保。リズム良く走れたことでメドが立った。」(競馬ブック)

●気になる賞金は

 本賞金が200万円。内国産馬所有奨励賞が44万円。特別出走手当が42万円。合計286万円。1口で割りますと4800円程度になると思われます。賞金もさることながら2着という結果がとにかく嬉しいですね。

●今後の展望

 今まで2戦は6着5着とはいえ、ずっと道中追い通しの下手な競馬でした。しかし、それが今回で解消されるかはわからないものであり、下手をすれば今回もまた同じ事を繰り返してしまうのではという懸念はありました。そうなってしまえば、今回はいつもよりもメンバーが揃っていましたし、人気が示すように8番手評価の8着などというのも無理はありません。

 ですから今回のこのメンバーでの2着は本当に嬉しいですね。力は間違いないことが証明されました。川田将雅騎手も2度目ですので前走以上の期待はありましたがさすがです。巧くエンジェルウィングをコントロールしてくれました。

 今回2着ですが、これでいてまだ外へ外へと逃げようとしています。これがなくなればもっと良い走りが見られるのかと思うとワクワクしますね。次は人気にもなるでしょうが勝ちきりたいですね。楽しみです。

●最後に

 この世代は私としては久々の高額馬アランブレラといつものように安価な馬エンジェルウィングとトゥンバドーラの3頭を所持しています。この内アランブレラは値段の割りに怪しい(走らない)匂いがプンプンしていますが、まだデビューしていませんし走って見ないとわかりません。自信はあるものの安価なエンジェルウィングとトゥンバドーラは値付けのしっかりしているキャロットクラブですから、この募集金額設定の馬でどこまで走るかは微妙でしたが、今回エンジェルウィングが2着、トゥンバドーラも前走3着とまだ未勝利ながら上位の成績で走ってくれているので、馬の選択は間違っていなかったと確信しています。

 そんな中、前走3着のトゥンバドーラは骨折し、復帰の期間によっては勝ち上がりが微妙になってしまいました。せめてこのエンジェルウィングはしっかりと勝ち上がって欲しいです。ここまで私の所持馬は2世代未勝利。2世代前はレンベルガーとグルーヴィタイムで共に2着まで。グルーヴィタイムはハナ差2着で涙を呑みました。

 前世代は3頭所持も2頭(キアナ、フリーダムベル)がデビュー出来ずに引退。残るマルムーティエは新馬戦、続く未勝利戦3着と好走はしましたが勝上がれずに引退。

 このように安価な我が軍団は上位には来ているものの2世代続けて勝ち上がることは出来ませんでした。本世代もここからです。良いところまでは来ても、やはり未勝利戦は勝ち上がらなければ続きはありません。そういった意味でもとにかくエンジェルウィングには勝ち上がって欲しい。

 今回は旅行中で現地応援に行けませんでしたが、次走は是非行きたいと思います。

 頑張れエンジェルウィング!!まずは1つ勝ち上がってくれッ!!

最後までご愛読ありがとうございました

2017年10月28日立ち上げ 11月1日、9日、10日、13日加筆
エンジェルウィングの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

2017年10月21日 第2戦 2歳未勝利 京都ダ1400m 牝馬限定 (5着/3番人気) 写真多数付き現地観戦レポート

2017年 9月24日 デビュー戦 2歳新馬 阪神ダ1400m (6着/4番人気) 写真多数付き現地観戦レポート

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